奨学金枠や地域枠を使うメリットとデメリットをまとめ。
奨学金枠のメリット
- 金がなくても医学部に行ける
奨学金枠のデメリット
- 働く先が制限される(多くの奨学金枠では、県などに働く先を指定される)
- 働く病院を自分で選べない可能性が高い
- 指定された働き先によっては、収入に大きな差が出てくる可能性がある。
- 劣悪な人間関係の病院で働かされる可能性がある
- 進む診療科に制約がかかる。行きたい科に行けない可能性がある。
- ほかの医者と扱いに差が生じる可能性がある(奨学金システムによっては医者を受け入れる病院が県や大学に金を払っているときがある。余分なコストをかけているのにこの働きか?と言われる病院もあるとかないとか。)
金がないことは奨学金を利用する理由にはならない【ここ重要】
金がないからという理由で、奨学金枠・地域枠を選ぼうとしている方がいるなら、ちょっと待って欲しい。
日本には学生支援機構というものがある。
日本学生支援機構とは、文部科学省が管轄する独立行政法人であり、奨学金を通して苦学生の支援を行っている。
日本の医学生は、世帯収入などの条件を満たせば、この機構から奨学金の支給を受けることができる。
条件といっても、それほど厳しいものではない。
私もそうだったが、親の年収が300万円くらいなら、「給付型」と呼ばれる方式の奨学金を受給できる。
このほか、片親しかいないとか、その他酌むべき事情がある場合は条件が緩和される。
私は毎月3万円程度を受給していたが、母親家庭で育った同期は月に7万円もらっていた。
「給付」型なので、返す必要がない。コロナの特別給付金と同じで、そっくりそのままもらえる。大学を卒業しても何ら返済義務や勤務義務は生じない。
さらに給付型奨学金の受給対象者は、学費を免除される。
自己負担すべき学費の一部、または全額の支払いを免除される権利を付与されるのである。
私の出身大学は6年間の学費が3000万円を超えていた。
が、実際に支払ったのはわずか150万円足らずである。給付型奨学金制度と学費免除制度のおかげで、わずかな自己負担で医学部を卒業することができた。
なお、国立大学のみならず、私立大学であっても学費免除は適用される(ただし受験生は入学前に確認せよ)。
だから、金がないからといって、奨学金枠を選ぶ必要はない。卒業後も長らく制約を課される奨学金枠など選ぶのは悪手としか言いようがない。普通に医学科を受験して、日本学生支援機構の奨学金を申し込めばいい。金がないなら学費は免除され、毎月の生活費まで受け取ることができる。
では改めて、奨学金枠のメリットをまとめよう。
奨学金枠のメリット(改)
ない。
日本学生支援機構がついている日本の医学部受験生に、奨学金枠を選ぶ必要性は一切無いということを知っておいてほしい。